カンボジアの運動会は、体育を称えるイベントである。
現在の小学校教育課程の学習指導要領には、週2時間(1年あたり70時間)の体育が設定されている。児童は、6種目(*1)と体力テストを通して、「態度」、「知識」、「技能」、「協調性」を学ぶ。中学校でも同様に週2時間の体育があり、生徒は7領域(*2)20種目(*3)を通して「態度」、「知識」、「技能」、「協調性」を学ぶ。
1年に1度の運動会で、児童・生徒は、この領域や種目に関連づけた競技を行うことにより、体育の授業で学んだ成果を発表する。また、保護者や地域の人達は、学校でどのような体育が教えられているか、生徒達が何を学んでいるかを理解することができる。
そして、児童・生徒、保護者、地域の人達、そして学校がともに、カンボジアのスポーツ文化を創造し楽しむことができる。
*1(リズム運動、陸上競技、器械体操、サッカー、バスケットボールおよびバレーボール)
*2(フィジカル・フィットネス(体つくり運動)、リズム運動、伝統的なスポーツ、陸上競技、器械体操、水泳および球技)
*3(レクリエーション、体力テスト、クメール体操、エアロビクス、創作ダンス、ボカタオ、ペタンク、走、跳、投、マット運動、鉄棒運動、平均台運動、水指導、クロール、平泳ぎ、サッカー、バスケットボール、バレーボールおよび卓球)